「精神崩壊ゲー」にハマった話

ゆっこです。

 

ブログ作ってみたはいいものの、何から書こうか迷っちゃいますね。

書きたいことはたくさんあるけど、しょっぱなから堅苦しいのは嫌だなぁと思ったので、最近ハマっていることについて書きます…!

 

 

ここ数ヶ月くらいですね、

いわゆる「精神崩壊ゲー」「鬱ゲー」「奇ゲー」「電波ゲー」とかって呼ばれるジャンルのゲームにハマりました。

 

きっかけはYouTubeで偶然見かけた実況からだったんですが、

怖いもの見たさで見ていくうちにどんどんハマっていって、入手困難なものは実況で、入手できるものは実際にプレイしているところです。

 

というのも、大学卒業らへんの数ヶ月間に軽く病みまして。

そのお話は別の記事で書こうかなと思うんですけど、鬱々とした気分の中でついアングラなものに惹かれちゃったんだと思います。

厨二病的な、イタいやつです。

 

 

でも、面白いんですよ。

ただ恐怖を煽ってくるだけのホラゲとか、難易度が高いだけの鬼畜ゲーとかとは違って、

心にグサッと刺さるようなショックとか、常識が壊されていくような新鮮さとか、わけがわからないのに不安になる感じとか…

鬱々としているときって、そういう感覚に浸りたくなるんですよね…。

 

 

自分の覚書も兼ねて、気に入ったゲームについて書いていこうと思います。

(ネタバレあるかもなので注意)

 

 

◼︎serial experiments lain

PSのゲームです。

ちょうど20周年を迎えたタイミングでブームが再燃していまして、私もそのブームのおかげで出会いました。

鬱ゲーにハマったきっかけの作品です。

今は入手困難でプレミアついているらしい。

 

岩倉玲音というひとりの女の子についてのデータを集め、再生していく…という作業感満載なゲーム。

ひたすらデータを順番に見ていくだけなので、ゲーム性は皆無です。

ただ、始めたら終わりまで一気に見てしまうくらい面白い。

 

断片的なデータから、玲音がどんな少女で、玲音の周りで何が起こっているのかを推測していくことになるのですが、

データが主観的なので、全て信用できるデータとは限らないんですよね。

考察をする余白がたくさんあるので、いろいろ考えながら進めていくのが楽しい。

 

鬱ゲーと呼ばれる所以は、玲音の特殊な人生と、玲音によって狂わされていく周囲の人々の様子があまりに丁寧に描写されるからだと思います。

最初は正常だった人がおかしくなっていく様子を丁寧にゆっくりじっくり見せられるので、感情移入しちゃうとしんどいかも。

 

でも、このゲームの一番の魅力は、このゲームが扱おうとしているテーマだと感じました。

 

なんか、最近言われるじゃないですか。

AIの進歩に伴って、人間が人間である必要性が脅かされるとか…

SNSで誰とも簡単に繋がれる時代、バーチャルで何でも体験できる時代、リアルな肉体感覚が意味を失くしていくとか…

lainは20年前のゲームにして、そういう問題が持つ根本的なテーマに切り込んでいるんですよね。すごい。

 

私と全く同じ思考ルーティンを持ち、私と全く同じ記憶(データ)を持つプログラムがあるとしたら、

それは私と何が違うんだろう?

私じゃないって言い切れるかな?

 

「実存」ってあやふやですよね。

「私が私である」っていう、なんの根拠もない脆い信念だけで成り立ってる。

 

玲音は悩み苦しみぬいて彼女なりの一つの答えにたどり着くわけなのですが、とっても考えさせられました。

演出とサウンドも、このゲームの仕掛けを上手く引き立たせるいい仕事してます。

 

いやそれにしても、このゲームに出てくる人みんな不幸すぎでしょ…陰謀説が出るのも頷ける。

 

 

◼︎DDLC

doki doki literature club(ドキドキ文芸部)

steamで無料インストールできるギャルゲー。

海外の人が作っていて、日本語化パッチあります。

 

幼なじみに誘われて美少女だらけの文芸部に入部した主人公が、詩の執筆を通して部員たちと親交を深めていくハーレムもののギャルゲー…

と思いきや、鬱ゲーなんですよね。

 

これはネタバレしてしまうと面白くないので書きません。

 

わりと流行りの手法ではあるけど、プレイヤーにアクションさせる手口が巧妙で、能動的にプレイさせられるからこそ受けるショックも大きい。

まんまとしてやられたって感じですね…。

 

ニトロプラスのととのを思い出しました。

でも正直ととのより上手くできてると思う。

 

「ゲーム」であることを最大限に生かしていて、「恋愛ゲームをプレイする」という行為そのものについて考えさせられます。

 

あとは普通にキャラがめっちゃ可愛いし乱数要素も多くて面白い。

ユリ可愛いよユリ……。

 

 

長くなったのでとりあえずこの2つで。

他はゆめにっき、LSD、TIZ、ピロミィ、DODさよならを教えてeuphoria…等々

鬱ゲーで検索かけてよく出てくるぐらいのものは触れたかなぁって感じです。

 

後々気が向いたらこれらについても書きますね。

 

 

Twitterにも書いたんですけど、人間の精神って「実存」とか「意味」を疑い始めると崩壊するのかなぁと思いました。

 

 

自分が自分であることなんて誰も証明できないけど、みんなが信じているから成り立つんですよね。

私が私であると私が信じ、周りの人も同じように信じてくれるから存在が認められる。

それを「本当にそうなのか?」って疑っちゃうと、ドツボにハマる。

 

鏡に向かって「お前は誰だ?」って聞くと精神崩壊するって話みたいなことですね。

 

 

意味に関しては、ゆめにっきとかLSDがそうですけど、人間って意味のわからないものが怖いんですよね。

意味のないものには無理やり意味を考え出さないと不安になる。

 

さよ教の人見も、教育実習生である自分とさよならをし終えた後で「役割」がないことに怯え出すように。

何の意味もなく存在しているものとか、自分が何の意味もなく存在することに耐えられる人ってそんなにいないんじゃないか…と思いました。

 

 

でも最終的にいろいろやってみて一番思ったのは、「人間の精神は簡単には壊れない」ってことでした。

 

そりゃそうだよね、「精神崩壊ゲー」って評判が広まるってことは、そのゲームをプレイして評判を広めたたくさんの人がいるわけで、

そのゲームが本当にプレイした人の精神を壊すなら、そのゲームの感想が誰かに伝わっている時点でおかしいもの。

 

あのー、怖い話でもあったよね。

あまりに怖すぎて聞いた人は狂ってしまうから、誰もその話の内容を知らないってやつ。

 

そういう感じで、もしかしたら本当にヤバいゲームはひっそりと葬られているのかもしれないですね。

 

 

という感じで、最近ハマっているゲームジャンルの話でした。

 

怖いもの見たさでいろいろ知りたくなるわりに怖がりでビビリなのでアレですが、

もしオススメ知っていたら教えてください。

 

手を出せそうだったら出してみます。